top of page
  • Hanako Queen Takano

ミックスの人は自分をどこの国の人というのが正解なの?


私は、父親がナイジェリア人母親が日本人だが、生まれも育ちも日本。 日本の学校に通い、日本の伝統行事も大切にしている。パスポートも日本。つまり国籍は日本で、日本人である。 しかし、外見は日本人ではない。大きな二重にミルクチョコレート色の瞳、長くカールした黒い睫毛としっかりした眉毛、丸みを帯びた鼻に厚い唇、クルクルとした天然パーマに肌は瞳と同じようなブロンズ色である。 どこからどうみても日本人ではない。 しかし心も国籍も正真正銘の日本人だ。日本にいると外国人扱いされ、海外に行っても英語のネイティブスピーカーではないため、外国人あつかいされる。私の居場所は一体どこ?アイデンティティとは? そんなふうに悩む思春期もあった。 でも、誰がなんと言おうと日本人なのだ。  これでいい。 アメリカではあらゆるルーツを持った人間が共存していて、自己紹介をするときに必ず「アフリカ系アメリカ人」や「デンマーク系アメリカ人」のように、自分のルーツをいれると聞いた。面白い。 それで言えば私は、"アフリカ系日本人" だ。 見た目で判断できることなんて本当にごく一部であり、決してその小さな情報だけで相手を判断してはいけない。        

" 人が他人を決めつける"


これは、とても恐ろしいことだ。 さて、最後に少しだけ面白いが疑問でもあると感じたことを書く。 アメリカで活躍している女性シンガーのビヨンセも、元大統領のバラク・オバマも両親の片方が白人で片方が黒人であるが、自分自身のことを"黒人"という。なぜだろう。どちらの血も入っているのに、自分自身を黒人と呼ぶ。肌の色が黒いと黒人なのか? どこまでの色の濃さであれば黒人なのか? では、私の子孫のどこまでが黒人になるのか?わからない、難しい。


だけど、これだけは言える。自分自身が思う通りでいい。何人でもどんな肌の色でも、自分の名乗りたいように名乗ればいい。だから私は、堂々と "日本人"だと名乗り続けようと思う。 p.s.  どんな時でも私を肯定してくれて、伸び伸び育ててくれた、両親と祖父母には感謝でいっぱいです。 こんな風な考え方をくれたあなた達みたいな人間に、私もなります。



高野クィーン華子

"ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフで、 日本生まれ日本育ちで、日本人として育ちました。 現在、21歳の大学3年生です。 幼い頃から周りとの違いに葛藤はあったものの、友達や家族に恵まれ、今ではコンプレックスだった外見も自分の強みだと思っています。 少しでも多くの人に、この記事を通して、ハーフに対しての理解を深めていただけたら嬉しいです。"


Instagram: @9_.jp


編集 Emiru Okada

bottom of page