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  • Zuhra Al Yarabi

ラベンダー、どこにいるの?


あなたのラベンダーは誰ですか?


ラベンダーは、他の人たちが大人になること、成長し発達することを助けてあげる子のこと。幸せと安心、そして愛をもたらしてくれる子のこと。あなたが困った時、真っ先に会いに行くのはこの子。一緒にいると安心感があって気楽で、最高の自分の姿に気づかせてくれて、その自分像をもっと良くする手助けをしてくれる子。ですが大切なことは、あなた自身が最高の自分とはどんなかを決めることです。そしてそれはあなたの価値基準に基づいていて、あなたの価値基準でしか決めれません。最高の自分とは、他の人がどう思うかなんて気にしないで、気分がいい時に大きな声で歌うことから、嘲笑や辱めを恐れないで、あなたの意見や重要だと思ったことを声に出すことまで、実にさまざまです。


ラベンダーはあなたの家でもあります。


「家」というのは、概念です。「家」は場所だったり、人や物、さらには時間だったりします。あなたがラベンダーを思い描いた時、それは誰でしょうか。どのくらい大切でしょうか。その子が誰か決めるのは難しいですか。あるいは、ラベンダーだと決めたその子を、なおざりにしていませんか。


あなたがもし、難しい性格の人やムカつく人、あるいはラベンダーだとみなすことなんて到底できないような人達の中にいるのなら、それは起こりうることです。自分の人生にもラベンダーがいると、受け入れることを阻む壁として強化刺激は働くのです。


ラベンダーを認めることに対して大きな壁があるのは、自分を大切にすることと傷つけることが互いに働いているからです。考えてみてください。「負け犬」「手に負えない」、さらには「あなたのことを好きになる人なんてこの世にはいない」というような言葉が当たり前に発せられるコミュニケーションパターンに基づいて、人間関係を築いたり保ったりすることを。受け手は、こういった発言を一貫して繰り返し受け取り続けると、その発言を自分のものにしてしまいがちです。やがて、言われたことが正しいかや、確かかどうかの是非を問わず、自身の考えだとして思い込み始めるのです。話し手にとっては一見無害な内容であっても、それはだんだんと「口に出された考え」から1つの事実に変化して受け手に伝わっていきます。そしてそれは、受け手の心の奥深いところにある信条の一部となるのです。

ついには、受け手は「私なんて大切じゃないんだ」と考えるようになります。そして、深く根付いたその性質によって、その悲観的な思い込みと矛盾する言葉を、残念ながら受けつけなくなるのです。また、自分や他の人たちが傷つくこと、失望されることから身を守るための方法として、集団からの孤立を選ぶより他なくなります。つまり、それは自分を攻撃することなのです。


誰かに見捨てられたことや誰かを失ったことの影響が、強化刺激的要素、あるいはラベンダーを受け入れることへの障壁となることもあります。そういった人たちは幸せになることを恐れていたり、「幸せは幻想や客人のようで、ここに長くはとどまることはない」と言ったりするかもしれません。もちろんその感情も大切です。でも、それは大げさに考えているということ、そして未来への先入観だということに気づいてほしいです。人は瞬間的に沸き起こる自分の気持ちを、きちんと感じることが難しいものだから。自分を大切にすることと傷つけることの相互作用のように、自分を蔑ろにする後者の現象によって、他者から孤立している可能性があるのです。


また、「私は幸せだ。だからこのままでいよう。だから見捨てられることや失うことは避けよう。だから、私の幸せを守るため、傷つかないために、他の人たちから離れて一人でいよう」というようなパターンに沿った認知サイクルで、心の中で思いを巡らせることもあります。これは心の中での対話ですから、当人以外の人たちには、その根本的な原因が何かを理解したり、特定したりすることはできないでしょう。なので当人の意図とは反対に、相手の心の中を読む能力でもない限り、誤解を生む余地を残してしまうのです。そして、この心の中での対話を知らない相手は、この状況を「この人はこれ以上私と一緒に過ごしたくないのだな」と理解するでしょう。でも当人は「あなたのことが大切で、もっと一緒にいたい。でも、この気持ちがずっと続かなかったらと不安」と伝えようとしているのです。自己防衛のためだったはずの認知サイクルが、当人のこれまでの恐怖心や見捨てられた、あるいは失った経験を助長する人間関係の誤解を生むことになるのです。


ラベンダーはそこにいますが、あなたはそれを受け入れますか。


十分以上メリーゴーランドに乗っていると、めまいがしたりバランス感覚が崩れたり、気持ちが悪くなったりするでしょう。それに乗っている状態が、あなたが引きずり込まれている、自分はラベンダーと友だちになるに値しないという思い込みを強める認知サイクルそのものだと想像してみてください。このメリーゴーランドに何年もずっと乗り続いているのです。これを続けるためにしてきた努力は何でしたか。それはとても大変で、精神的にものすごい負荷がかかることだったでしょう。それが努力だったとわかるようになるまでは、その重荷を感じません。このメリーゴーランドから降りるためにできることは、強化刺激と戦うことです。言うのは簡単だと思うかもしれません。でも、固い決心と我慢強さをもってすれば、降りることはできます。準備はできましたか。ラベンダーは、今あなたと一緒です。




翻訳 Naomi Koizumi

編集 Emiru Okada

グラフィック Momoka Ando

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