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  • Zuhra Al Yarabi

変わりゆくもの


「ブライズメイドになってくれますか?」と美しいカードに書かれた質問。迷うことなく、私は「はい!」と答えた。それから、手書きでパーソナライズされた手紙を読むブライズメイドたちのテーブルで、一斉に「わあっ」という声が響いた。私たちはお茶を飲みながら結婚式の計画を話し合い、その一つにバチェロレッテ旅行を入れた。花嫁になる友人は、どこで何をするとしても、私たち全員のグループとしての愛にあふれた関係を祝福できるような体験を望んでいた。


そしてその計画は実現し、同年の数ヶ月後に達成された。私たちは週末をニューヨーク州の北部で過ごすことにし、都会の喧騒から離れた。自分たちで選んだ地域では、滞在先も含めた多くの家々が隠れ家風で、自然と調和していた。晴れわたる青空、朝の鳥の鳴き声、風と爽やかな空気の軽さ、そして花の蜜を吸うカラフルな蝶々―その全てが、ゆっくりとリラックスした朝のいいスタートとなった。そして、物語はここから始まる。


リストの初めのアクティビティは「プールデー」で、その後は仲睦まじく高級ディナーだ。私にとって、特別な日となったのはこの日だった。私は普段周りにしないように勧める、ある観察を自らしてしまいつつ、考えないようにも努めていた。写真を撮って、全員がフレーム内に収まっているか確認しようとした時、その比較が始まった。私の心の声が言うー「私太ももは太いし、お腹が出てる…」ーでも、私は生理中だった。もちろん、生理周期のこの時期には身体が異なって見えるものだ。生理中の女性には、体液バランスの乱れ、ニキビ、睡眠と気分の変化、そして自分の身体を醜く思う傾向の高まり、などの症状が起こる。その事実を知っていても、私は自分に対するネガティブな問いかけをやめられなかった。でもその夜遅く、自分自身の反応に驚いたことを覚えている。そこで、自分の思考プロセスを振り返る時間を取ることにした。


生理中は調子がよくない、ということを意識するようにした。また、絶対的な表現(「いつもこんな風に見えるわけではない」など)を含む意見は無視して、自分の考えに向き合った。すると、一つ重要なポイントが残ったー私の身体は、おそらく人生の中で今が最高の状態だということ。私は徐々に、この状況に対して別の視点を持つようになっていく自分の心に気づいた。大切にする。自分の身体を、通過するすべての段階で大切にしなければいけない、と思った。すると別の感情が湧き上がった。それは感謝だった。自分の身体が健康で、自立して生きられていることに感謝すべきだ、と感じた。


友人たちと色々な変化について話していた時、私はこの事について話した。そして私たちは、今あるものを大切にして感謝を示すことで、押しつけがましくネガティブな考えへの執着による悪影響や、ポジティブな事を無視してしまうことから、自分たちを守れるかもしれない、という結論に至った。生理周期を通じた見た目の変化または単に歳をとることは、精緻で連続する避けられない変化だ。じゃあ、どちらの道を選ぶべきだろうかー暗闇の穴に落ちていくか、穴から這い上がるか?


読者の皆さん、もし同じような経験をしたことがあり、シェアしても構わなければ、ぜひ教えてください。きっと共感する人がいて、彼らにとってアドバイスやヒントを得る機会になると思います。




著者 Zuhra Al Yarabi

編集 岡田笑瑠

翻訳 板垣今日子

グラフィック 鹿野里美

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