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  • Marina Ogawa

チック、チック…ブーン!

映画・ドラマリアクションシリーズ(#1):

邦題:チック、チック…ブーン!


*この記事はネタバレを含んでいます。


Netflixで配信中のこの映画は、史上最高のミュージカル作家の一人と言われるジョナサン・ラーソンの自伝的ミュージカル。ラーソンは「RENT/レント」というミュージカルを制作したことで知られています。同じく劇作家のリン=マニュエル・ミランダ(ミュージカル「ハミルトン」が代表作品)がこの映画の指揮を執り、ミュージカルをこよなく愛する人たちに向けて、あちこちにたくさんの嬉しい小ネタを含んでくれています。ミュージカルオタクではない人も、スパイダーマンの歌唱力に驚くこと間違いないので、まだこの映画を観ていない人はぜひ。映画をすでに観た人は、どうぞこの記事の続きを読んでください。この素晴らしい映画の中でも取り上げている、人生の価値観について書いています。

「恐怖か愛か。答えを言わないで。行動がモノをいう。」



ジョナサン・ラーソン役のアンドリュー・ガーフィールド(左)とリン=マニュエル・ミランダ監督(右)。

1. 恐怖か愛か。

恐怖か愛か。多分それはどっちも。愛と恐怖は両極にあるのかも、と自分に言い聞かせて物事を理解したり、哲学的に考えたりしている。


愛の先にあるのは他人、恋人、情熱、アート、人生。対象がたとえ何であっても、強い愛はたくさんのエネルギーを使い、全てを乗り越えることが出来るあなたをメチャクチャにすることも出来る。愛は盲目というが、以前は見えていたものも見えなくさせてしまう場合が本当にある。私たちは論理的に愛するわけではないから、あなたがどのような選択肢を選ぼうとそこに正解や不正解はない。でも愛が私たちを導く限り、それがたった一つの運命かのように従い、ついていくしかない。後悔を乗り越えることも、愛の引力に逆らうことも出来ない。なので個人的には、愛は確実でリアルなものだと思う。このように感じる限りは、自分の人生にもその信念を反映し続けていきたい。それが私の人生を後悔のないものにしてくれる。


でも、この「愛か恐怖か」という質問はとても重要だと思う。恐怖は愛と同じように私たちを突き動かすことがある。本当に大切なものを見えなくさせたり、問題を避けて傷つかないために、様々な方向に私たちを動かしたりする。そんな中で時に立ち止まり、心の声に耳を傾け、何が自分の原動力か考えるのは貴重な時間になる。でも結局、愛と恐怖は相互関係にあるから、私たちがどちらを選び、どちらに突き動かされているかと信じるのはあまり重要ではない。それよりも、恐怖か愛、どちらを自分の原動力にしたいか、問いかけてほしい。すると、自分が信じる方向に足を進めるための答えや勇気を見つけることが出来ると思う。



2. 行動がモノをいう

確かにそうだ。この映画で見ても分かるように、ジョナサン・ラーソンの存在や作品など、彼が成し遂げた事全てがこの歌詞を証明している。行動がモノをいう。実行に移さないと絶対に後悔する、というのは私が強く、強く信じていることだ。


時にはこの考え通りに行動したことで、自分を傷つけてしまったり、どうしても修正できない傷を作ってしまった、と感じることもあるかもしれない。私にも間違いなくそういう経験がある。でも時間が心の傷を癒す、とよく言うように、結果が成功したか完全なる失敗であったか関係なく、その行動を取った経験自体が貴重なものへと時と共に変化することもある。


つまり、自分の行動が正解か不正解かと考えるのではなく、たとえ失敗したと気づいた時でも、こう自分に問いかけてほしい。自分が正しいと強く信じていることに対して、あなたが行動に移す前から誰かがそれは間違いだよと言ってきたら、あなたはそこで挑戦するのをやめてしまっていただろうか。これが「行動がモノをいう」という考えに繋がってくる。時として人生には、何か知ったり受け入れるためには誰かに教えてもらったり、本で読んだりするのではなく、自分の目で見て、耳で聞いて、経験しなければいけないことがある。それが人が成長し、学び、探求する唯一の方法。だから人生はとても長く、私たちは失敗し続けるのだろう。


だから出来るだけ自分にたくさん失敗をさせてあげよう。信念を持って実行に移し、愛と恐怖の両方を原動力にして、自分の人生を内側からも外側からも豊かなものにしよう。この記事を通して、何かあなたの「行動」に繋がる「言葉」を見つけてくれたらと思う。行動がモノをいう、ということを覚えていてほしい。




翻訳 Mutsumi Ogaki

編集 Emiru Okada

グラフィック Maya Kubota

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