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  • Tia Miki

日本の恋愛観の問題点


結婚適齢期


「25歳を過ぎたらウェディングドレスを着こなせないのは知ってるでしょ」

私の母が、友達より15年ほど遅れて37歳で結婚した時にこう言われたようだ。これは20年以上も前のことだが、今でもこの考えは日本に存在している。


アメリカから日本の小さな町にある祖母の家を訪ねる時、私の親戚は私がアートスクールに通っていることや、アルバイトで日本の学生に英語を教えていることなどには興味がない。


「彼氏は出来たの?」「日本人とアメリカ人(ちなみにここでは白人という意味)のどっちがいいの?」日本の小さな町に帰るとよく聞かれる質問は、おそらくこの2つ。おもしろいことに、こういう質問をアメリカではされたことがない。


ここで問題なのは、中年の大人達がティーンエージャーの私に向かって、こういう質問を聞いているということ。


ティーンエージャーになった瞬間から、こういう質問をいつも投げかけられてきた。もしかしたらこれは、最近13歳から16歳に引き上げられた性交同意年齢と関係しているのかもしれない。性交同意年齢がこのように低いということは、日本の大人達に私を子どもではなく大人としてみても良いという厄介な印象を与えるので、とても不快に感じる。日本では私はまだ合法に運転も出来ないのに。


こういった質問をされると、私は自分が花嫁として準備されている気分になる。それはまるでYouTubeで多くの人が夢中になっている、10代の花嫁リアリティーショーみたい。その番組では、花嫁の母や祖母がおかしいくらいに若い女の子を男性にとっての「理想的な女性」にしようとしている。祖母、叔父、叔母、両親の友人達といる時は、私もその花嫁のように感じる。


そして私はこう思う。もし私が男だったら、同じようなことが起こっていたのか、と。


家父長制


「なんでそんなに食べ続けるの?ブタになるよ」12歳の時に伯父から言われた。


「背が低い、と文句を言うのはやめなさい。男の人は背が低いほうが好きだよ」数か月前に祖母から言われた。


日本にいると、どこかの男性の「完璧な女性」になるために、オーブンで調理されているような気分になる。もし私が男だったら違う扱いを受けたのだろうか。たくさん食べることは成長につながるから、と褒められたのだろうか。背が低くてもたくさん食べると成長するから、と何も言われなかっただろうか。


私にとって日本は、女性がリーダーとして見られない、巨大で肥大した家父長制国家だ。日本の衆議院での女性の割合はわずか9.7%で、アメリカの議会の28%と比べると、とても少ない。また、日本ではヨーロッパのように企業の取締役会での女性の割合を33%以上に義務付けることで、女性がリーダーとしての役割に就くことを推奨するような法律もない。このような法律のない日本では、女性がリーダーとして見られない長きにわたる汚名が続いていて、もはやそれに終わりは見えない。


これらのことが、一体どういう風に日本の恋愛観と関係しているのだろうか。


日本で主に男性によって動かされているのは、政治やビジネスだけではなく愛や恋愛に関する考えも含まれる。男性が社会のリーダーとして見られているので、異性関係では男性が女性より上に見られる。実際に、日本の皇族儀礼では天皇の権威を示すために、皇后は天皇の後ろを歩かなければならないとされている。


もし日本の若い女性が、このようなことが「普通」であると教えられ育ってきたならば、恋愛で男性に対して自分の意見を言うことが出来ない、と信じてしまう可能性がある。


家父長制が日本を支配し続ける限り、日本社会でのこのような危険な恋愛観はこれからも社蔓延し続け、何世代にもわたって害を及ぼすことになるだろう。


About the Writer

Tia Miki (she/her) は、日系アメリカ人の学生で日本とアメリカを行き来しながら人生を過ごしてきた。この二つの国の差異に気づき、日本の若い女性の教育、そして彼女たちが自分たちのコミュニティーでリーダーになれるように、エンパワーすることに尽力している。




参考文献:




著者 Tia Miki

翻訳 大垣 睦

編集 岡田笑瑠

グラフィック 最上えみり

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