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  • Miyabi

恥ずかしがらないで


「顔を洗うどころか5日間もシャワーを浴びれなくてもそれは恥ずかしいことじゃないよ」ともし私が言ったとして、あなたが「え!めっちゃキモイ。」と言う代わりに「あぁ、私だけじゃないんだ。良かった。」って言ってくれたら、あなたも精神的に力尽きたことがあるんだろうな、と思う。


数週間に一度、ベッドから出て、自分を清潔に保つのがとてつもなく難しく感じることがある。


どこからともなくディメンター(吸魂鬼)が私の部屋に現れて(そう、私は大のハリーポッターファン)、まるで私のパワーと明るさを全て吸ってしまったよう。そして残されたのは疲労感と虚しさだけ。


スキンケアは私にとってとても大切だから、出来ることなら肌はキレイに保ちたい。なのでシャワーを浴びたくないとか顔を洗いたくないというわけではない(外見に関する特権と消耗についてはまた別の機会に。)ただどうしてもシャワーを浴びたり顔を洗うことが出来ない。物理的に出来ない。自分の体が匂っているというのは知っているし、間違いなく雑菌が体のいたるところにいるのも分かっている。


自分が経験するまで理解できないことがあるとすれば、これはその一つ。自分が汚く感じる。でも、私の脳と体は、人として最低限のことをするよりもベッドにとどまることを望んでいる。


今までこのことについて話すのをとても、とても恥ずかしく感じていた。

でもこの記事を通して私の経験を共有し、これは恥ずべきことじゃない、大丈夫なんだと伝えたい。


これはあなたの脳が生きるために必要なことを優先しているという証拠。

大丈夫だから、休んで。


あなたはあまりにも疲れ果てていて、休むことしか出来ない。

これ以上頑張ると取り返しのつかないことになるとあなたの脳が警告している。


ベッドに潜り込んで何もしないでいてみて。


シャワーを浴びるのは後回しに出来る。肌荒れも後で直せる。

でもあなたを救うことは絶対に後回しに出来ない。


もしこの記事を読んでいる人が同じことや似たようなことで苦しんでいるなら、あなたは絶対に一人じゃない、と伝えたい。


少し汚くても大丈夫。

私達は生きるためにベストを尽くしている。それが全て。




著者 Miyabi

翻訳 Mutsumi Ogaki

編集 岡田笑瑠

グラフィック 最上えみり

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