閲覧注意: この記事は、セクシャルハラスメントについて書かれています。
自分の身体を取り戻したい。取り戻せる日はいつか来るのだろうか。
彼氏が電車の中で私の顔を平手打ちしても誰も止めようともしない時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
他人よりもほんの少しだけ露出が多いかもしれない服を着て外出した日に、電車の向かい側の席から見ず知らずの他人に盗撮される時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
同じクラスの一人がニヤニヤ笑いながら「俺はあいつとならヤレる。」と私について話すのを偶然聞いた時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
知らない男の子たちが通りすがりに、私の胸が小さすぎると話すのが聞こえた時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
私がブラを付けずに外出することで批判される時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
周りの人に「早く結婚しないと、一生独身のままで子供も産めなくなっちゃうよ」と言われ、自分の身体にタイムリミットを設けられたような気持ちになる時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
「あの人は痩せすぎ」「この人は太りすぎ」とまるで、それが義務かのように人々が批判するのを耳に挟む時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
「付けない方が気持ちがいいから」と大したことではないかのように避妊具なしでセックスできないかと聞かれる時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
バストにウエスト、身長に体重、と自分の自己肯定感がありとあらゆるサイズに左右されているような気がする時、私は自分の身体を取り戻したくなる。
私は自分の身体を取り戻したい。
そのために誰かに許可を得ようとももう思わない。
私は自分の、あなたの、そしてみんなの身体を取り戻したい。
編集 Emiru Okada
グラフィック Emily Mogami