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  • Meg Hoffmann

日本におけるミックス・外国人女性のハイパーセクシュアリゼーション

内容注意:性被害に触れます。



ハイパーセクシュアリゼーションとは:子どもの性的特徴を過度に強調すること



「やっぱり外人はおっぱいでかいな」


11歳ぐらいの頃だったかな?姉と二人で大阪の地下鉄に乗った時、前の席に座っていた男性二人がこのようなことを大きい声で言いました。きっとミックスである私と姉には日本語がわからないって思われていたんでしょうね。真夏だったため、私と姉はタンクトップとショーツを履いて出かけていました。私は恥ずかしくて、かばんで胸元を隠すようにしました。その後、電車を降りても周りからの目線が気になりました。それまではずっとカリフォルニアに住み、一年中暖かい気候で過ごしていたため、このような服装で外出するのは当たり前でした。しかし、このように言われて以降、母にも注意されるようになり、「もう二度とこんな服装でお出かけしない」と思いました。


その後中学校に進学し、私の中学校では珍しく制服がなかったものの、ある日男性の先生に服装を注意されました。「もうちょっと露出を控えて」と言われました。決して私は露出をしていたのではなく、他の女の子と比べて「成長が早かった」ため、胸が大きく、どうしても服を着ると胸元が目立ちました。注意された上に男性の先生に注意されたことが恥ずかしくて、私は次の日から長ズボン、長袖を着ました。さらに、胸元を目立たなくするため、スポーツブラを着て押さえつけるようにしました。それでなくても毎日通学中に男性からの視線を感じて本当に自分の体が嫌になり始めました。また、周りの生徒からも「胸が大きい子」の一人として知られ、本当にはずかしくて自分の体がコンプレックスでした。特に体育の授業の水泳時間が一番嫌でした。


夏になり、海に行くと必ず年上の男性から「外人はいいケツしてんな」、「ナイスバディーだね」、「そのおっぱい触りたい」って言われたりしていました。しかも、当時私はまだ14歳か15歳ぐらいでした。こんなこと言われて全く嬉しいとも思いませんでした。だってそれは褒め言葉ではなく、単なるセクハラでした。


電車で盗撮されたり、ストーカーにあったり、道端で痴漢されたり、「夜の仕事に興味ない?」と聞かれたり、18歳になるまでこのようなことを全て経験しました。


ミックスでも外国の方でなくてもこのようにセクハラにあった日本人女性も多数います。しかし、その割合の中にもまだ成人でない女性におきいる確率はミックスや外国の女性の割合の方が高いということを観察してきました。


やはりどうしても国内でも海外でも日本人女性はsubmissive(従順)というふうにメディアなどを通して描き続けられています。その反対にミックスや外国の女性はoutgoingでセックスやセクシュアリティーについてもっとオープンというふうにとらえられていることが一つの原因だと思います。さらに、外国やミックスの方は「大人っぽく」見られているのもその一つの原因です。(逆に海外に行くとアジア人女性はハイパーセクシュアリゼーションを受ける。私もこれを経験したことがあります。


海外の大学に行ってからは、自分の体やセクシュアリティーに自信を持つようになりましたが、日本に帰って来るとやはり周りからの目線が気になり、無意識に必ず服装を変えたり、態度を変えています。しかし、これでは何も変わらないと思い、これからはしっかりとこういった問題について声を上げ、このような女性の扱い方がいけないということを発信したいです。どの人種・宗教・性的指向の女性の方が安全に日本で生きていけるような社会作りに貢献したいと思っています



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