親愛なるソサエティーへ
あなたは生きる理由をくれるけれど、あなたは私が絶望していて、憂鬱でしんどくて、悲しくて胸がムカムカする理由でもあるの。
あなたの人々はとても美しくて、素敵で、綺麗で、思いやりがあって、優しくて、私を奮い立たせてくれる。
でもあなたの人々は卑劣で、自分の事しか眼中になくて、不快で、醜くて、周りに目を向けようとしなくて、意地悪。
親愛なるソサエティー、
私をあなたの中で生かしてくれるから、好きよ。
でも私をあなたの中で生かすから、あなたが嫌い。
あなたって本当に混沌としてて、めちゃくちゃで、汚くてうるさいけれど、整頓されていて静かでもあるわね。
いつも驚かされる。
あなたは私を物凄くハッピーにしてくれるけれど、次の瞬間に考えもしなかった形でがっかりさせる。
どうしてよ。
もしあなたが私に暗闇だけを与えたなら、私は胸を張ってあなたが心の底から大嫌いだと言えたのに、美しいものが詰まった小さな雫たちを私にくれてしまう。
なんでそんな事するの?
あなたは私を私として仲間に入れてくれはするけれど、ありのままの私を受け入れてくれはしないよね。
私を笑顔にして安心させてくれて、苦しめて独りぼっちにする。
あなたは私が自分を永遠の暗闇に放り投げたい理由でもあるし、生かしてくれているモノでもあるね。
精神的にも身体的にも疲れ果てちゃったよ、ソサエティー。
大嫌い、本当に大嫌い、だけど愛してる。 あなた、私に沢山謝らなきゃいけない事があるけれど、感謝もしてる。
幾つもの、一生忘れはしない素敵な経験をさせてくれてありがとう。
私をたくさん泣かせるけれど、あなたの腕の中で泣かせてくれてありがとう。
自分を本当に嫌わせつつ、自分を誇りに思わせてくれてありがとう。
自分を見失って混乱させるけれど、あなたの中でより良い自分を見つけさせてくれてありがとう。
親愛なるソサエティーへ、
本当に大嫌いだけど、あなたのこと決して完全には嫌う事は出来ないや。
あなたの中で、あなたと共に生きる事にするわ、
あなたが私を生かせてくれるまで。
たくさんの愛を込めて、雅
編集 Emiru Okada
グラフィック Meg NH