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  • Kokoha

日本の未成年者の告白

私はあと10日で、成人になります。


思春期の終わりを迎え、「10代であること」が与えてくれる最後のものを必死に吸収しようとする、ほろ苦い気持ちを抱えています。名古屋は10代の私を育ててくれ、栄の無色の教室と地下のクラブが私の性格を作りあげました。制服を着た女子高生とぴったりしたドレスで暗い道を闊歩する女の子とは正反対の性格の中で、私は青春時代を通して同じことを経験してきました。


14歳の時、私は初めてナンパをされました。

それは放課後のことで、友達とモールへと陽気にスキップをしていました。私たちはプリクラを撮り、かわいいシールや言葉で落書きをしました。当時流行っていた「青春!」という言葉を、ピンクのラメのマーカーで私たちの上に書いたのを覚えています。私たちは青春を過ごしていた、ということが心に響いていました。私たちは新しく花開いた10代で、一回一回の呼吸が私たちの人生を祝福しているように感じていました。


プリクラを持ちながら、最寄りの駅へ歩きました。駅の薄汚れた壁に寄りかかりながら立っている中年の男がいました。彼は私たちに向かって、大声で「女の子たち」と呼びかけました。驚いた私たちは好奇心と恐怖で見ると、彼はかわいいと言いながら私たちの方に向かってきて、「今夜空いている?」と聞いてきました。それは変な体験で、大人の男性が中学生の私たちをナンパするのは、セックスのため?楽しみのため?娯楽のため?私はその時、この成人男性にとっては単なる物であり、自分の純潔さが剥がれ落ちる気がして、混乱の瞬間でした。



15歳の時、私は友人がネット上の不審者に会うのを止めました。

日本のツイッターでは、日本の子どもたちや10代の若者が心のケアを求めています。私は個人的にツイッターを使っていなかったけれど、使っている友人から間接的に聞いたことがあります。規制のないような深いところで、10代の人たちが年齢、性別、都道府県、そして普段は隠している秘密をつぶやいています。当然のことながら、これらのサイトに年上の男性が居場所や話し相手のような「助け」を提供しているのです。私の友達の一人がある男性とチャットをし始めたのですが、その男性はとても親切にダイレクトメッセージで率直な会話をしてきました。翌週、彼女は私たちに「ネットで素敵な人を見つけた」と興奮気味に教えてくれました。さらに学校の名前と場所を教えたら、迎えに来てくれると約束してくれたそうです。


それを聞いた私は、自分の名前だけでなく学校名までも教えていることに困惑しました。「オンラインの安全性!」と私は叫びました。彼の「助け」は私の友人を襲うための意図を偽装するものだと知っていたからです。私はバカなことをした、と彼女を叱りました。思い返してみれば、初めに彼女を抱きしめて自分のせいではないと安心させればよかったです。その代わり、ネットで15歳の女の子を信頼させる男のせいだ。彼女も、そして私も、何が良いかわかっていませんでした。



17歳になった時、初めてクラブに行きました。

そこは名古屋のビルから隠れた地下にありました。入ったらすぐに、タバコの焦げた匂いに驚かされました。私は友達の手を握りました。彼女も初めての参加でした。緊張しながらバーカウンターに座り場違いな格好をしていると、タバコを吸っている2人の女の子に会いました。彼女たちも同じ17歳で、座ってタバコを吸っている様子から初めてではないことがわかりました。音楽が鼓膜に響いていない感じで、彼女たちはリラックスしていて、禅のように見えました。私たちは、大音量の音楽の中友達になり、一緒にダンスをしました。すぐに他の女の子たちも合流し、結束して一緒に踊りました。


ある男性がテキーラショットを持ってきて、私が踊っている時に渡してきてセクシーだと言ってきました。私は丁寧に断り、もらったドリンクを年上の女の子にあげました。きまり悪く感じたけれど、その男性は私が未成年であることを知っていました。私は、この24歳の男性が17歳の私とセックスできることを期待して、意図的にお酒を奢ったという現実を目の当たりしました。しかし、それはセックスではなく、暴行だろう。私は新鮮な空気を吸うためにトイレに行きました。


音楽が静かになってきたころ、さっきの17歳の女の子2人と話している自分がいました。彼女たちは、さっき私が出会った出来事はクラブ内では本当に普通のことだと教えてくれました。実際に普段から彼女たちは、無料のお酒やセックスのために年上の男性たちを接待していました。「男たちはあなたが何歳か気にしていないよ!あなたも気にするべきじゃない!だって、彼らとは年齢も数個しか変わらないんだからね!」と彼女は叫びました。



未成年の時のこれらの経験は、私にとって特別なことではなく表面的なものにすぎません。私と同じ歳の女の子たちがパパ活したり、ラブホテルに行ったり、20〜30代の年上の男性とデートしているのを聞いたことあるし、目の当たりにしたこともあります。私が制服を着ていようがクラブにいようが、私はほとんどの日本人男性にとってターゲット層であると考えると、不快で怖いです。未成年が年上男性の犠牲になる国は日本だけではないですが、その法的な同意年齢がわずか13歳であり、メディアは小児性愛を常に正常化しているため、女性未成年者として私の経験は一般的になっています。


この10代の頃の経験が、私の年上男性への認識、人間関係を歪めてしまいました。すでに私はターゲットになっていましたが、ターゲットにならないよう自分を守るために思春期を過ごしてきました。今はよく分かってはいますが、当時はよく知らず、この害を与える小児性愛の犠牲になってはいないとは言いきれません。




著者 Kokoha

翻訳 宮澤華菜

編集 岡田笑瑠

グラフィック 大野蓮

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