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  • Diya Kumar

花の如く隔離中に咲き誇る


今年の夏の暑さが和らいだ頃、

私は世界と共に燃え尽きた。

まな板に押し付けられた蝶のように、

自宅が牢獄となり、

普段は憩いの場であるはずの我が家も、

唯一行き来が許される場所となってしまった。

外の世界が以前にも増して、恋しくなった。


冒険や旅行は過去のものとなり、

オリンピックの表彰台に立つ人も、今年はいない。

蝶の儚い一生のように、

私たちが太陽の下で過ごした時間も、瞬く間に終わってしまった。


外の木々は依然として穏やかで、

心の写し絵であった山は、また一つ夢を唄った。

庭には季節と共にやってくる雨の匂いが立ち籠め、

胸の中の花々が、再び芽吹き始めるのを感じた。


繊細な花が心の中にじんわりと咲き広がる。

雨が降らなければ今年の夏は訪れなかっただろうし、

今年の夏がなければ、私の手がこんなに綺麗になることもなかっただろう。


窓の外に目をやると、

蝶が風に舞っているのに気づいた。

私も自分の羽を伸ばし、笑顔になる。

心の中にはまだ、小さな祈りが輝き続けている。



About Diya Kumar

ディヤ・クマールは、18歳のインド人の少女。将来ライターになるために、英語及び西洋音楽と心理学を専攻する予定。ディヤは趣味の一環として日本語も勉強しており、将来日本を一回以上は訪れたいと考えている。


Instagram: @bearcurrysenpai



翻訳 Yuko C. Shimomoto

編集 Emiru Okada

グラフィック Ayumi White

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