かつては信じていた
静かで
頼もしく
従順でなければならないと
ある日曜日の朝に始まった
多くの悲劇がそうであるように
静かな部屋、うるさい思考
たった一秒のことだった
多くの悲劇がそうであるように
忘れてしまったのだ
感じることを
悪びれることなく
私の言葉が次第にきえ い り
謝罪に変わることなく
星の中心にあるブラックホールのように
私は崩れていく
終わりの始まり
よく言うように
どんな味がするんだろう
自分の目から出る塩は
日々胸にたまっていく
ゆっくりと
でも
確かに
私の一部を侵食していく
日々を水中で過ごしている
私には必要ない
あなたの息が私の肌に触れて思い出させる
生きているということを
かつては信じていた
静かで
頼もしく
従順でなければならないと
でも今はわかる
この地球を揺らす音が
私の声だと
About Tamoghna Dey
Tamoghna Deyはオマーンで生まれ育ったバングラデシュ人です。ニューヨーク大学アブダビ校で映画製作を学んでいます。詩と動画を使ってアイデンティティーやメンタルヘルス、暴力やトラウマなどのトピックを反映した詩的な物語を作っています。
Instagram: @tea.dey
翻訳 Mutsumi Ogaki
編集 Emiru Okada
グラフィック Emily Mogami