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  • Mia Glass

日本的な考え方


私はずっとアメリカで育ってきたが、そう感じないことがよくある。日本人の母に育てられたことで、日本人によく見られる特徴をいくつか受け継いでいるからだ。私はよくとても思いやりがあって謙虚で、無欲で、勤勉だと言われる。このおかげで様々な対人関係において私は穏やかで思いやりがあると思われるので、これらの特徴を私は誇りに思っている。でも自分のメンタルヘルスやセルフラブについて学ぶにつれて、自分自身との良い関係を保つためには、自分の中のこの日本人らしさを少し手放さないといけないと感じるようになってきた。


日本語には、無意識のうちに私を食い尽くしてしまいそうな言葉がいくつかある。自分のメンタルヘルスの状態が良くない時や、学校のことで疲れてストレスが溜まっている時は「我慢」する。それが日本のやり方だから。私はいつも他人のニーズに気を配っている。日本の家庭で育ち、周りの人にいつも気を遣うように教え込まれてきたからだ。「思いやり」、「気を遣う」…これらは日本の語彙の一部。誰かに褒めてもらった時は、「いやいや、今日ブサイクだし!」とか「全然頭良くないよ!」と返事をしないといけない。「謙虚」でいるためには、その誉め言葉を実際に受け止めているように見せてはいけない。日本的な謙虚さは、私にアメリカの同世代の友人のような自信を持たせてくれなかった。いつでも忙しく働き続けるのは、自分の仕事に「責任感」を持たないといけないという考えがあるから。このように私たちの中には、一見無害に見えることを不健康な習慣に変えてしまう癖が根付いていると言ってもいいだろう。


もちろん時には優しさや勤勉さ、謙虚さは必要だ。実際に「もしみんなが日本人的な考え方を持っていたら、この世界はもっと良くなるのに!」と考えてしまうことがよくある。でも大抵の場合日本人は、この考えを美徳として捉えすぎている。周りの人の考えに集中しすぎることによって、自分自身を大事にするのを忘れてしまう。何年もこのように振舞って気づいたのは、もっと自分に対して思いやりを持たないといけない、ということ。私には自分のメンタルヘルスを健康に保つ責任もある。日本的な考えや方法を諦める必要はない。ただそのエネルギーをもう少し自分のために使い、周りの人を失望させてしまうんじゃないか、と怖がるのを止めればいいだけ。



翻訳 Mutsumi Ogaki

編集 Emiru Okada

グラフィック Ayumi White

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