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  • Meg Hoffmann

ミックスの私から、日本へのラブレター

日本へ、

愛してる

でも生き(息)苦しいの


21年前

私はあなたの土地で生まれた

病院で唯一のミックスの赤ちゃん

父は唯一の外人


私の家族はあなたにとって十分に「日本人」らしくなかった、


だから、私が生後半年の時、あなたを去った、

自分の土地でもない場所へと引っ越したにも関わらず、その土地は私を迎えてくれた


そこで私は10年間も過ごした


そして、11歳の時、私はあなたの場所へ戻った。

でもあなたは「おかえり」と言ってくれなかった。


私のボロボロになった家族を受け入れてくれたけど。


でも私は目立った。


私の日本語は不十分


髪色は黒くない

目の色は、明るすぎ


うるさすぎ

率直すぎ


無礼

敬語が使えない


そんな自分を嫌うようになった


12歳の時、電車通学をするようになった私は

睨みつけられ

ガン見され


怒鳴られ

「自分の国に帰れ」と言われ


性的に見られ

痴漢され


生き(息)苦しくなった


15歳の時、あなたに私のうつ病を告白したら

嘲笑された

「うつ病?弱いだけだよ」


「我慢しろ」


「うつ病について

喋るな

見せるな

感じるな」


苦しかった。


18歳の時、再びあなたを離れた。

またまた、私の国でもない場所へ、それでも迎え入れてくれる国へ。

7年間を経て、ようやく息をできる気がした。


ここは、みんなが違った。

ここは、私のアイデンティティが常に問われなかった


日本へ、愛してる


酢飯と刺身の柔らかい味

長い冬を経てからピンクに咲く桜の木


安全で綺麗で

おもてなしを見せてくれた日本


世界のどこよりも明るく輝く夜の光

辛い時、みんなで乗り越える団結力

努力の大切さ

礼儀の大切さ


これを全て見せてくれた日本を愛してる

でも生き(息)苦しい


いつまでも私をあなたの者として受け入れてくれない日本


私の全てではなく、私の一部しか受け入れてくれない日本         


はーふ

いつになったら、私を半分ではなく、1人の日本人として迎え入れてくれるの?

いつになったら、この地を私の故郷として呼べるの?


日本へ、愛してる

でも生き(息)苦しいの

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