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  • Lara Franco

「ファッション×社会課題」に挑戦する起業家西側愛弓さんにインタビュー



株式会社coxcoNPO法人DEAR MEの代表として、貧困や環境問題などといった現代社会が抱える課題の解決に、大好きなファッションを通して挑む1人の女性、西側愛弓さん。今回は、彼女が抱いた起業への想いや、ファッションを通して持続可能な社会づくりに貢献する事業を行う中で感じていることを伺った。



大学卒業後、会社員としてお勤めされていた経験があると聞きました。安定した生活を捨て、リスクを負ってまで起業を志した想いは?

 前職での仕事も楽しんでいたので、離れることへの寂しさはありましたが、学生時代から「いつかファッション×社会課題という文脈で活動しよう」と思っていたので、会社はあっさり2年で辞めましたね。起業するにあたって不安がなかったわけでは無いけれど、挑戦しないことの方がリスクだと思って始めました。



現代社会が抱える課題をファッションを通して改善していく、ということを目指されていらっしゃいますが、なぜファッションなのでしょう?

 幼い頃からファッションが大好きで、それ以外に興味を持てるものが無く、当時はそれがコンプレックスだったんです。それでも自分の人生をを前向きにさせてくれたのはファッションだったな、と歳を重ねる毎に感じます。そんな中で、ファッション産業が抱える社会課題を目の当たりにし、今度は私自身が、自分の人生を前向きにしてくれたファッションを通して社会に貢献したいと、20歳頃から思うようになりました。



ファッション、社会課題という文字が横に並ぶ時、ファストファッションが環境や労働者に及ぼす有害性についてよく議論されています。持続可能な社会の実現を考えると、ファストファッションは確かに有害な存在に思えます。一方で、ファストファッションによって、昔よりも大勢の人がファッションを楽しめるようになったことも事実です。これに関して愛弓さんに思うところがあればお聞かせください。

 ファストファッションが「悪」だと考える流れがありますが、本質はそこでは無いと思います。これだけファストファッションが世界中で広がるのは、私たち生活者がそれを求めてきたから。その結果、劣悪な労働環境を生み出したり、社会の歪みなどが生まれたんだと思います。誰が悪いと決めて責めるのでは無く、自分自身で「これからどんな選択をして生きていくのか?」と自問自答していけるような社会を作ることが出来ればな、と考えています。



愛弓さんを含む多くのアクティビストの方々の活動があり、「サステイナブル」という言葉がたくさんの人々に届くようになったと思います。一方で、トレンド化している面もありますが、サステイナブルという言葉がトレンド化する中で愛弓さんが思うことは?

 言葉や概念がこれだけ社会に広がるのはとても大事なことですが、それをトレンド化させない、本質を伝えていくということが私や、この分野で活躍されている人々の役割だと考えているので、もちろん私も軽いノリで「サステイナブル」や「SDGs」といったワードを口にしないように気をつけています。トレンド化して言葉が一人歩きしていることは怖いと思うのですが、だからこそ、発信する側が慎重に勉強し、それを正しく伝えられるように心がけて取り組んでいます。


サステイナブル事業を運営する中で、困難に感じていることは?

 国内のアパレル分野では、サステイナブルなモノづくりが浸透していないことですね。海外で普通に行われていることを日本でしようとしても、技術が追いついていないことが多いです。サステイナブルと呼ばれる文脈の生地や素材が少しづつ出て来てはいますが、やはり海外に比べるとまだまだ少ないです。そこはモノづくりをする会社として難易度が高く感じています。




では、サステイナブル事業を運営する中で、メンタル的にダメージを受けることはありますか?

 サステイナブル事業の運営という文脈では特に無いのですが、やはり自分自身で事業を運営する中でキツイことはめちゃくちゃあります。会社員では無いのですべて自分自身で選択していかないといけない、守ってくれる人もいないので、やっぱりそこがプレッシャーになってメンタル的にくることはあります。だけど、20歳の頃から考えていた「ファッション×社会課題」の分野で挑戦出来ている今の人生に感謝しています。



最後に、起業家として様々なプレッシャーを感じる中で実践しているメンタルヘルスケアはありますか?

 自分を褒める、肯定するっていうことをいつもしています。「毎日みんな頑張っていてエライ!」って思うタイプなので、いつも自分にハナマルをあげる気持ちでいます(笑)。

会社も1人でしてるので、ポップアップの準備や店頭に立ちながら他の業務もこなしたり、体力的にもキツイ面があります。なので日々湯船に浸かりながら自分の身体に「いつもありがとう」って思うように心掛けてます。多分それで結構気持ち的にも身体的にも健康で健やかに過ごせていると思います。


愛弓さんが運営する「服のかたちをしたメディア『coxco』」は服を通して様々な社会課題を伝え、地球環境や人の未来を想った消費の選択肢を提供している。Website Instagram


"Better Fashion,Better Future” をスローガンに、ファッションを通して持続可能な社会づくりを目指すNPO団体運営するNPO団体「Dear Me」 こちらも同じく愛弓さんが運営している。



Works cited                                  



編集  Emiru Okada

グラフィック Emily Mogami

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