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  • Diya Kumar

イペの木のピンクに囲まれて


私が夕方の祈りを終わらせるのを待つ間によく座っている

寺の外にあるイペの木の根元で、

あなたのピアスを地面に散った花びらの中に見つけた。

ピアスはピンク色で、時折、太陽の光を反射しながら銀色に輝いた。

ヴァサンティの喫茶店の外で骨の髄まで雨に濡れ、

声高らかにヒンドゥー教の少年と笑い合っていたあなた。

その事があなたの父親の耳に届くと、しばらく一緒に過ごせない日々が続くから、

とその間私によく自分のトゥリングを託してくれたよね。

あなたはわざと花の絨毯の中に、自分の一部を残していったのだろうか。

あなたの愛の温もりが恋しい、と

ファイザンと結婚するなんて耐えられない、と言ったら

私と一緒に逃げてくれるだろうか

母は私たちについて来てくれるだろうか、

酒飲みで脛かじりの夫を置き去りにして。

ここよりももっと寛容な場所に辿り着いたなら、

あなたは自分の取りたかった学位を取るだろうか。

イペの木が枯れようとも咲き誇ろうとも、

それは私たちが残りの人生を共に過ごすための通過点に過ぎない。

雨が降りしきる中ヴァサンティの喫茶店にいる時も、

真っ暗な部屋でお互いを抱き合い、あなたの輝く全てを一つ一つ手に取る時も、

私たちが私たちであるのは変わらない。



About Diya Kumar

ディヤ・クマールは、18歳のインド人の少女。将来ライターになるために、英語及び西洋音楽と心理学を専攻する予定。ディヤは趣味の一環として日本語も勉強しており、将来日本を一回以上は訪れたいと考えている。


インドでは、宗教が何よりも重要視されています。合法であるにも関わらず、異宗教間結婚は頻繁に咎められています。信仰の異なる恋人同士はよく別れさせられ、家族が二人の関係を完全に断ち切るために、殺人を犯すことも珍しくありません。


Instagram: @bearcurrysenpai



翻訳 Yuko C. Shimomoto

編集 Emiru Okada

グラフィック Ayumi White

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