top of page
  • Zuhra Al Yarabi

ごめんね、キャンセルしなきゃ


「また今度にしてもいい?」

誰かから受け取ったり、送ったりするのが怖いメッセージ。特に何度も何度も予定を変更した後には。そして、場合によってはキャンセルにもなってしまう。


私の大切な友人であるビビアンは、このテキストを受け取った方だった。私たちの予定は偶然にも実現しない運命をたどってしまった。都合が合わなかったり、天気が悪かったり、家族が亡くなったり、最近では病気になったりと、予定をやめることは唯一の選択肢だった。


私は友人とのつながりや境界線は、しっかり持っていると自負している。でも時々ある考えや感情が浮かんできて、それが健全な関係を悪化させ、境界線を破ってしまう瞬間もある。


「よし」 と考えた後、「明らかに体調は悪いけど、何回ものキャンセルをどう彼女に伝えればいいんだろう?」と思った。メッセージの下書きをしながら、不安と罪悪感に悩まされた。そう、下書きをしながら。そして自分のメッセージを丁寧に伝え、それがいかに自分たちの友情の強さとは無関係であるかを強調しようと頑張った。単純に、彼女の気持ちを傷つけたくなかったから。


だが、私が感じた不安と失望は、「ねえ、予定を何回もドタキャンしたり、変更するなんて、私怒ってる」と受け取った時にはっきりした。理解できる。私もドタキャンされる側とドタキャンする側の両方を経験したことがあるから、彼女の気持ちがよく分かった。またどちらの場合においても、ネガティブな結果への不吉な予感が根底にある。私たちは、時に拒絶の方向に向かい、「なんでこの人はドタキャンしたんだろう」と考えてしまう。特に予定変更やキャンセルの頻度が高いほど、そうなりやすい。そして、「この人は距離を置いて、私たちの友情を終わらせたいのかな」と思ってしまうこともある。


私とビビアンの間に何が起こったのか、気になっているかもしれない。私たちは「弱さ」を前面に出し、なんとか解決し理解し合うことができた。この結果も正直であること、相手の意見を受け入れること、エゴを捨てることを努めて会話を進められたからだと思う。そうは言っても、予定を延期する時のポイントとは何か。


送り手の場合: 今の状況と、どうしたいのかを代替案を含めて正直に伝え、全員が納得するまで調整しよう。その際、みんなが同じ目標(つまりお互いと会うこと)を達成したいと思っていることを念頭に置く。すると、予定が難航した場合(例えば時間の制約やスケジュールの衝突など)、お互いを非難することは避けられる。それから状況をはっきりと説明することも一つの手だ。ただし、これはメッセージを受け取る相手によって異なる。中には拒絶感や不安、戸惑いを感じてしまう人もいる。そのため、あなたの決断は彼らのせいではないのだと安心させてあげよう。

受け手の場合: 連絡に対する正直な気持ちを伝えるとともに、状況を理解して思いやりを持ち、リスケジュールする気があることを見せよう。送った方は、メッセージが相手にどれだけの影響を与えるか気づいていない場合がある。送り手が友人関係や、それに関わる問題から離れようとしているのではないか、という疑いや直感があれば、必ずその気持ちに向き合ってあげよう。送り手、受け手に関係なく、エゴを捨てよう。関係を修復する道を開くには、少なくとも一人の人間が変化を起こす必要がある。


結論として、誠意をもって行動できているかということがポイントだ。そして自分の決断に影響を与えているものを認識できるようになることも大切だ。例えば、その人との関係が悪くなったから予定を延期しているのか、一緒に過ごすことに価値を見いだせないのか、一緒にいることが面倒で、人生の他のこと(例えば、仕事や学校)に影響を及ぼしているのか。


したがって、自分自身と向き合い、相手に自分の気持ちを伝えなければいけない。もし、自分がその人と距離を置きたいと感じるようになったら、そのことを話してみよう。一見難しそうかもしれないが、友達のふりをするのは誰にとっても精神的な負担が大きいから、一度のつらい会話の方が価値がある。最終的に、互いに関係がどんな状態なのかを知ることができるのではないだろうか。




著者 Zuhra Al Yarabi

翻訳 板垣今日子

編集  岡田笑瑠

グラフィック 鹿野里美

Comments


bottom of page