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人類への手紙

人類へ


この手紙が、少し奇妙なものであることは承知しています。正確に誰に宛てて書いているのかも、現時点で人類とは何なのかもよくわかりません。そして当然のことですが、あなたは私が誰であるか知りません。私がわかっているのは、私がこの手紙を胸が痛む思いで書いているということです。私たちは道徳、思いやり、敬意を失ってしまったのではないか、 2023年10月以降、私たちは全く変わっていないのではないか、という思いで。


私は無力さを感じ、恐れ、失望し、罪悪感にかられ、混乱し、絶望感に襲われています。沈黙させられた人々の声を届けようと、何千人もの人々が努力しているのを目にしますが、その努力の結果がむしろ得るものより、失うものの方が多いことも目の当たりにしています。守る立場にある人々が、故意的に、意識的に個人的な利益のために決定を下しています。考えてみてください。それであなたたちは、守られていて安全だと感じるのでしょうか。私にはそれはむしろ逆だと思います。


私はいわゆる、社会正義擁護者たちに落胆させられています。少し前まで、あなたたちは請願書に署名し、選挙で選ばれた政治家に連絡を取り、数え切れないほどの社会問題と世界規模の問題への意識を高め、抗議活動に参加し、そして言うまでもなく、声を上げない人々を叱責してきました。その声はどこへ行ってしまったのでしょうか。あなたたちからは、何の行動もせず、声も上げなくなりました。今はあの時と何が違うのでしょうか。今こそ、社会正義への行動が必要な時なのではないのでしょうか。行動を起こし、停戦を求め、今年よりもずっと前から苦しめられてきたパレスチナ人に対する大虐殺、民族浄化*を止めさせることを要求することは、重要ではないのでしょうか。


様々なプラットフォームで表示される動画に対して、あなたたちが直感的に浅はかな事だと感じたり、それを見ても何も感じたりしないのだとしたら、私には言う言葉がありません。事実はすべて明らかになっています。私たちは、今まさに起きていることを見ているのです。時間をかけて公平な情報源で調べれば、この問題について把握できるでしょう。馴染みのある情報から遠ざかるのは難しいことだとわかっていますが、その情報はそのまま頭に入れて考えず、ぐっすりと眠りにつけるほど小さなことなのでしょうか。


先ほど絶望していると書いたものの、この状況の終わりには真実が勝利するもの、とポジティブに確信しています。現状は、率直に言ってひどく残念なものです。人類がその価値観に従って行動することを願っています。


1人の地球の住人より




参考文献

*複数の民族が住む地域で、特定の民族集団が武力を用いて他の民族集団を虐殺・迫害・追放して排除すること。(https://kotobank.jp/word/民族浄化)

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